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2008年10月8日水曜日

「仮名手本忠臣蔵」C・Dプログラム


2日つづけて平成中村座 通し狂言「仮名手本忠臣蔵」。 (日付が変わってしまいましたが、見たのは7日です)
今回はC・Dプログラムを観て来ました。

演目は昨日のといくつか重なっていましたが、配役が違っているので、比較しながら楽しく観ました。いわば歌舞伎版ダブルキャスト。ダブルキャストというだけではなくて、演出も細かいところが違いますね。私の今日の席は、昨日よりも花道が近かったので、「今日勘太郎君がやる役、昨日、最後に花道通った!」ってワクワク待っていたのに、通らなかったことが2回ありました。。。

山科閑居の場って、以前、松本幸四郎・市川染五郎親子が出ていたのを見たことがあります。あの時は筋書きも持っていなかったし、イヤホンガイドも使ってなかったし、前後と繋がってなかったしで、全然理解していなかったんですが、今回はずっと忠臣蔵の話なので、よく理解できました。忠臣蔵って、さまざまな人の深い物語が詰まった作品なんですね…。以前、幸四郎さんで見たときにはさほど魅力を感じなかった本蔵役。今回(片岡仁左衛門さん)見たら重みが感じられて涙が出そうになりました。(役者が違うからか、2回目だからか)

松の間刃傷の場。塩冶判官が人情沙汰に及んだ時、逃げていく高師尚に刀を投げるところ、昨日の中村勘三郎さんのを見て、かっこいいなあ~と思っていたんですよ。同じシーンを今日、中村勘太郎君がやってくれました。身体が大きいからか、若さ故の迫力があるからか、昨日よりも切羽詰まった様子が出ていてよかったです。いや~、かっこよかった!それから、やっぱり昨日はお父さんの方で見た勘平腹切の場。美しかったぞ、勘太郎君!!君の死に様は最高だ!!

あ、でもね、勘太郎君がやれば何でもいいと思っているわけではないんですよ。たとえばDプログラムの最後、祇園一力茶屋の場。ここで今日勘太郎君が演じていた寺岡平右衛門は昨日、中村橋之助さんが演じていました。橋之助さんの方がよかった、これは…。大序での桃井若狭之助なんかは、どっちもよかったんですけど、平右衛門については、やっぱり先輩にはかなわなかったな。
大序での塩冶判官は、お父さんと勘太郎君で別々の魅力があって、どっちもよかった。

昨日は大星由良之助や塩冶判官が中心の構成だったのですが、今日は加古井本蔵が中心の構成でした。同じシーンでも、どういう人を中心に置くかを変えるだけで、見え方が変わってくるから不思議です。最初にも書いたように、演目が昨日と今日でダブっているものがあったんですが、味わいが違いました。

ああ、そうそう。Dプログラムでハプニングが一つ。祇園一力茶屋の場で、勘太郎君がドシンと勢いよく尻餅ついたら、鬘が一緒にぴょこんと跳ね上がって、取れてしまったんです。それも、遊びほうけているように見える大星由良之助を志士たちが斬ってしまおうとしていて、それを止めるという切羽詰まったシーンで…。拍手しようと準備していた人たちも思わず苦笑。客席に笑いが広がってしまいました。後ろ向きだったから、本人の顔は見えませんでしたけどね。焦っただろうなぁ~。

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