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血液型…A型/ 星座…牡牛座/ 性格…頑固な保守派/ 得意なこと…セリフの暗記/ 苦手なこと…手先を使うこと、音符を読むこと、整理整頓/ 口癖…あら、まあ!

2008年10月7日火曜日

平成中村座「仮名手本忠臣蔵」

さあ、今日はどの劇場へ?…タイトルの通り、浅草寺境内に設けられた平成中村座へ。
午前11時開演のAプログラムから見て、Bプログラムの終演は夜の9時4分。途中、1時間半くらい間があったとはいえ…いや~、長かった!

題材はもちろんタイトル通り忠臣蔵なんですが、作られた当時、大石内蔵助をヒーローとして扱うと幕府に弓引いているようにも見えるため、内蔵助と吉良上野介という設定ではなく、塩冶判官の仇である高師直を討とうとする大星由良之助と四十七名の志士たちの話ということになっていました。何をモデルにしたか見え見えなのに、いざというときには申し開きできるようにちょっとだけ設定を変えているところが当時の権力を小馬鹿にしているようで面白い。
大序から始まって、三段目、四段目と続くわけですが、同じ役を違う役者さんがやったりするので、イヤホンガイドか筋書きのどちらかがないと、一瞬わからなくなりそうです。だってAプログラムでは勘太郎君が早野勘平、七之助君がおかるだったのに、Bプログラムでは勘三郎さんが早野勘平で、孝太郎さんがおかるになっているんだもの!ちょっと見ない間にずいぶん老けたなと…(^^b
橋之介助さんなんて、最初は憎々しげに高師直を演じていたのに、次に登場した時にはただの山賊になっていたりして。(いや、これがまた美しかったんだけれども)

役者さんたちは大変ですよね。一日でこれだけの役をこなしていくわけだから。どうやって稽古しているんだろう??勘三郎さんなんて、昼のAプログラムで、塩冶判官として切腹して、夜のBプログラムでは勘平としてまた切腹。これは体力・気力ともに使いそう!

1日であまりにもいろいろ見てしまった感じなので、うまく感想がまとめられません…。
ただ、小屋を出る時に思っていたのは、「Bプログラムの最後の20分だけ、もう一度見たい」ということでした。なぜかって?…勘太郎・七之助の兄弟が目当てだった方はお分かりでしょう??
雪が降る中の小林平八郎と竹森喜多八の立ち回りがかっこよかった!!
高師直を討ち取るところよりも、こちらがメインの見せ場になっているというのが面白い作りですが、それをこの兄弟がやってくれたことが嬉しかったです。勘太郎君目当ての私としては、彼が負ける方の役だったことはちょこっと悲しかったのですが、でも、死にざまの激しさには拍手!でした。

今回、片岡仁左衛門さんが大星由良之助役で出ているんですが、この人のオーラはすごいですね。Bプログラムを観たとき、私の席は左の椅子席の1列目だったので、花道が目の前。最初この席に座ったとき、「勘太郎君、通らないかなぁ~」くらいにしか思っていなかったんですが、始まってみたら、正直なところ、勘太郎君にはあまり目がいかなかった(^^b (注:Bプログラムでは、あまり花道を通らなかったというのもあるんですが)
もうね、仁左衛門さんと勘三郎さんと橋之助さんのオーラにやられっぱなしですわ。中でも仁左衛門さんはすごい!ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」を観たとき、後ろから客席を静かに歩いて登場する祐さん(山口祐一郎さん)のオーラの凄さに身動きが取れなかったんですが、その時と同じ。祐さんと違って、仁左衛門さんたちはファンでもないのにね。シャラ~ンと音がして、花道から完全にはけてしまうまで、ただただ見送るしかない。小屋全体が取り込まれていました。

座り続けたので疲れてしまいましたが、楽しかった!

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