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血液型…A型/ 星座…牡牛座/ 性格…頑固な保守派/ 得意なこと…セリフの暗記/ 苦手なこと…手先を使うこと、音符を読むこと、整理整頓/ 口癖…あら、まあ!

2008年11月27日木曜日

「感じない子ども こころを扱えない大人」


昨日、今日と読んでいた本です。袰岩奈々/著『感じない子ども こころを扱えない大人』(集英社新書)
かなりストレートなタイトルですよね。内容はタイトルそのままです。
最近の凶悪犯罪の原因が「家庭」にあるとか「教育」にあるとか、いろいろ言われていますが、じゃあ具体的にどうしていけばいいのか、ということのヒントになる本です。悪いと知りつつ、どう変えていいのかわからない自分の言動。それをどうしていくか、答えは人によって違うので、明確な「正解」が書かれているわけではありませんが、どういう方向に思考を持っていけばいいのかということについて、時に母親の目線で、時にカウンセラーの目線でアドバイスがなされています。
私は「母親」という立場にはなったことがありませんが、たとえば自分が甥や姪に接するとき、どういうことを話しているだろうと思い返してみたら、冷や水を浴びたような気分になってしまいました…(^^b
「私、嫌われているのかな…」
子供がこんなことを言ってきたら、なんと返事をしますか?
正直なところ、「どうして?」という返事以外に思いつかなかったんです、私。
「そんなことないよ」とか言われても、「母親には嫌われていなくても、学校では…」とか「口ではどうとでも言えるよね」と思ってしまう子どもの気持ちは想像つくので、安易にそういう返事はしないと思うのですが、仮に子供がこんなことを言ってきたら、親としてはショックを受けて、「どうして?」としか返せないと思うんですよね。でも、ここで私の至らないところは、「どうして?」と聞き返された子供の気持ちが想像できなかったことなんです。
「どうして」って聞かれてもね…。何となくそう感じるだけだよ…。
もしかして、本当に嫌っているから、慌てて質問してきたのかな…。
こんな風に思ってしまう可能性もありますよね。「どうして?」と聞き返すということによって。
私がこれしか思いつかない、と思ってしまった返事は、却って相手を不安にさせる要素があったわけです。
子供のことだけでなく、仕事にも置き換えて考えてみました。教師養成講座の受講生が行った実習についてコメントするとき、できるだけ相手のことを考えて言葉を選んでいるつもりなのですが、本当に考えられていたのだろうか…?と。
「こう言ってしまったら、気分を害するだろう」と思ってAという表現を避けることをしますが、それによって選ばれたBという表現を言われたらどう思われるか、ということまで考えていなかったような気がするのです。あと一歩踏み込むだけのことなのに、それができていなかったとは!!
正直、情けないです。。。
今担当しているクラスは、あと2日で実習が終わってしまうのですが、その2回を大切にしたいと思います。
そして、もうすぐ始まる次の実習クラスに臨む時には、もう一歩踏み込んでコメントを考えることをテーマにしたいと思います。

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