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血液型…A型/ 星座…牡牛座/ 性格…頑固な保守派/ 得意なこと…セリフの暗記/ 苦手なこと…手先を使うこと、音符を読むこと、整理整頓/ 口癖…あら、まあ!

2008年11月3日月曜日

「エリザベート」東京初日

待ちに待った「エリザベート」の東京初日。さっそく行ってきました~。
タイトルロールが変わるという2008年版。今日は涼風真世さん。

よかったです。もし一路さんじゃなくて、涼風さんのエリザベートを先に見ていたら、一路さんは受け入れられなかったかも、と思うくらい。
シシィの子供時代よりは、大人になってから(2幕)の方がいいです。子供時代はあまり子供っぽくないのに、時々「エヘヘ」というような少年ぽい笑いが飛び出すので、ちょっとチグハグな印象。見た目もなんだか落ち着いているし。可愛いんですけどね。

涼風さんのシシィは人間味があります。トート(死)を好きになるのは一路さんシシィより遅い感じ。トートが惑わそうとしても、そう簡単に落ちない。フランツに裏切られ、旅をする中で徐々にトートを意識していく感じかな。
歌唱力はさすがです。高い声も低い声もあっさり出してしまう。ただ、浮かないように抑え気味の感は否めない。思いきり歌ってしまうと、「涼風真世 on stage」になってしまうからでしょうね。私は祐さんとのデュエットを楽しみにしていたんですけど、祐さんとよりも綜馬さんとの方が合う。いいんですよ、綜馬さんとのディエット。「夜のボート」なんて最高ですよ。こんなに素晴らしい「夜のボート」を聞いたのは初めてでした。ウィーン版よりも良かった。
涼風シシィのもう一つの聞かせどころは精神病院のシーン。このシーンの非常に難しい歌を難なくこなしている上に、シシィの気持ちがしっかり表現されている。2幕は全体的に素晴らしかったです。

ただね、時々腰を落として、男役みたいな動きをすることがあるんのには違和感をおぼえました。「私だけに」の最後とか、「微熱」~「第三の争い」のところとか。あれさえなければ最高なんだけどなぁ~。

一路さんのシシィに比べると、涼風さんのシシィには精一杯感がありません。でもその分哀愁が漂う。どちらがいいという問題じゃなくて、解釈の違いなんですよね。どちらも納得できます。もう一人のシシィ=朝海さんがどういうふうに演じているかが楽しみだなぁ。


涼風さんと息ぴったりのお芝居を見せた綜馬さん。フランツっていい役だよなぁ。あの役、大好き。(「火の鳥」だったら茜丸がやりたい、という私は「エリザベート」だったらフランツがやりたいのです。)2004年、初めて綜馬さんのフランツを聞いて鳥肌が立ったのを思い出しました。相変わらず歌が上手い。

2004年の7月以来、久しぶりに観る浦井ルドルフ。力強くなりましたね。トンハさんにはかなわないけど、大人になった。ただちょっとバタバタした感じがしたのはなんでだろう??以前はそんなに思わなかったけどな。よくなったとは思うけれど、浦井君が苦手な私。彼の声は祐さんとのデュエットには合わない。トンハ・ルドルフが懐かしい…。

ちょこちょこ役者さんが変わっているんですが、シュヴァルツェンベルグ侯爵の阿部さんは良かったな。ちょっと低音がきつそうだったけれど、生真面目な侯爵になっていました。シシィのお姉さんのヘレネはもうちょっと品がほしい。田舎娘っぽいので、「姉さんはおしとやか」という歌詞が合わないんですよ。3年間も花嫁修業したように見えないんです。フランツがシシィを選ぶのが当然、と思えてしまう。春風ママに髪飾りを直してもらう小ネタが面白かったけれど。

そして祐さん。痩せていて最高にかっこいい!!今日は高い声がよく出ていました。久しぶりの「愛と死の輪舞」と「最後のダンス」。聞いていて自分の鼓動が速くなっているのがよくわかりました。祐さんのあまりの素敵さに涙が…(^^b涼風さんとのデュエット、いいんだけど、高い声になると二人が互いに消しあってしまう感じがしました。ちょっと勿体なかったな。綜馬さんの時と違って、涼風さんが抑えずに歌うせいもあるのかな?でも、演技としては一路さんシシィよりも涼風さんシシィとの方がやりやすいのかな?という印象。私の勝手な感想ですけど。

あ、そうそう。今日は東京初日ということもあり、カーテンコールでは涼風さんと祐さんの挨拶がありました。祐さんのは挨拶のうちに入るのか?って感じでしたが。
涼風さんが、東京公演を迎えられて嬉しいって言ったんですよ。そしたらそれを受けての祐さん。「僕も、東京に来られて嬉しいで~~~~~~~~~~~~~~~~~す!」お得意のロングトーンです。何秒伸ばしてました??高嶋兄がチラッと時計見てましたね。今日は何だかご機嫌でした。最初の挨拶もお辞儀じゃなくて、コートの端をつまんで、女の子のような素振り。もう、祐さんたら!52歳にもなって何してんの!!(…可愛いから許しちゃうんだけど)

今日は改めて、この作品の素晴らしさを感じました。レベルも高いし。これほど素敵な作品には、そうそうお目にかかれるものではありませんよね。祐さんがかっこいいとか、そういう問題じゃなくて、作品自体の素敵さに泣けます。この作品が観られて幸せだぁ~。

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