そこでの雑談の中で、こんな話を聞きました。
バングラデシュ人の父親と日本人の母親を持つ三兄弟が困っているというのです。お母さんは家を出て行ってしまい、今はお父さんが一人で子供を育てています。子供たちは国籍は日本だそうですが、話せるのはバングラデシュの言葉だけ。二十歳の長男は、日本語を勉強しながら、自分も働こうと仕事を探しています。中学2年生と小学5年生の弟たちは学校へ通いたがっているけれど、日本語ができないため、拒否されてしまったとのこと。
「しかも、日本語がよくわからない父親を言いくるめて、就学免除届を出させてしまったから、書類上は彼らの希望のようになっているんですよ。だからね、代わりにこれはおかしいと教育委員会に言いに行ったら、取り出し授業を担当できる教師を雇う金がないとか言うんですよ。まったく、そんなに高いはずもないのに。日本国籍を持っているんだから、学校に行けるはずなんですよ」
ボランティアの方はそうおっしゃっていました。
日本国内には、様々な外国人がいます。そしてそれぞれの地域がいろんな課題を抱えています。
普段、日本語学校にいると、地域の課題などが具体的に耳に入ってこないことがありますが、こういう時に現場の方のお話が聞けるのは勉強になります。
そして、地域が、日本が抱える問題について考える機会になります。
2 件のコメント:
通りすがりです。
お役に立てれば。
東京都の教育委員会が、そういうことを言う先生と、お子さんのために資料を出していますよ。
東京都教育委員会のつくった、ベンガル語のほか22の言語のを話す子供向けの教材。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/shidou/tanoshi_gakko.htm
上の資料だと、ひらがなが読めないので修正したものをこちらにおいています。
http://kanaben.s3.zmx.jp/bengali.php?%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%93%E3%81%86
同じように「入学案内」のベンガル語版もあります。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/shidou/guidebook.htm
ご参考までに。
はじめまして。
情報、ありがとうございます。
このお話を聞いたところは東京都ではないのですが、見てみたいと思います。
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