帝劇に来るのも「レベッカ」以来。
今回は初めて瀬奈じゅんさんの演じるエリザベートを楽しみにしていました。
彼女は歌の人ではないと聞いていたのでちょっと心配していましたが、思ったよりきちんと歌えていて良かったです。彼女のエリザベート、好きだな。もちろん、涼風さんのほうが上手いけど、今回のキャストにいないんだから、仕方がない。(やっぱりトートダンサーの若い子とデキちゃったのがマズかったのかな…?)
瀬奈さんは地声で歌うのがちょっとキツイので、もう少し裏声を上手く使えるようにすればもっと安定するんじゃないかな。声量はあるけど、声が伸びないのが残念。全体的に頑張っていたけれど、「私が踊る時」は歌いこなせていない。最後の「すべてこの私がえ〜ら〜ぶ〜〜」っていうところなんて、あまりに早く彼女の声が切れてしまうので、一緒に歌っていた祐さんの声だけが残っておかしな感じ。ハモるところは終わりを揃えてくれなきゃ…。演じ方としては、シシィの強さが出ていて良かったです。王宮がいかにも窮屈そうで。で、立ち向かおうとするけれど、疲れ果てて気持ちが死に向かう…っていうのがわかる。
贅沢を言わせてもらえば、強い中にもトートが惚れてしまうような色気が欲しかった…。(微妙にまだ男っぽい)
その点、朝海ひかるさんは見た目からしてものすごく可愛らしいし、色気があっていいんですよねぇ~。
祐さんは「レベッカ」の時よりはるかに調子が良さそうで安心しました。トートの曲は歌い易いのか、今回はトリプルキャストだから体力的に余裕があるのか。…両方かもね。
とにかく、「最後のダンス」なんて聞き応え充分で、ご本人も気持ち良さそうだったのが印象的。
エルマーが岸祐二さんになり、今さん以来の安心して聞けるエルマーになりました。岸さんは熱い役が似合うから、これは適役ね!
11月から「モーツァルト!」があるため、アンサンブルの方々が結構変わっていましたが、そのことによるマイナスは感じませんでした。むしろプラスが多かったんじゃないかな。
いや〜、やっぱり劇場はいいですね♪
楽しかったなぁ。
ただ、2幕は先日亡くなった友人を思い出してしまうシーンが多く、いつになく号泣してしまいました。「パパみたいに(リプライズ)」「僕はママの鏡だから」「死の嘆き」「夜のボート」をよく2人で歌っていたので、それを思い出しちゃって…。
エリザベートに自分を重ね合わせていて、先日自ら命を絶ってしまった友人です。彼女はきっと死によって安らぎを得たんだろうと信じていますが、残された方としては、やっぱり悲しいですからね。
そんなことで、2幕の後半は眼鏡をかけていられないほど涙を拭くのに忙しくなってしまいました。
笑って泣いて音楽に感動した3時間。
きっとお腹の赤ちゃんにもいい影響になるかな(^O^)
0 件のコメント:
コメントを投稿