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2011年9月19日月曜日

「クイーン」

「クイーン」という映画をDVDで見ました。

ダイアナ妃の事故から、エリザベス女王が声明を出すまでの1週間を描いたものです。

物語はブレア首相が誕生するところから始まります。ブレア夫人は王族は不要と考えている"革新派"で、ブレア首相も新しい風を吹き込むべく登場します。
ところがそこにフランスからダイアナ妃の事故のニュースが。
事故やダイアナ妃の死への対応について、"伝統"を重んじようとする宮廷に、首相は国民感情を伝え、現代のイギリスに合う対応を求めます。
自分の思う"王族の姿"と、国民の求める姿とのギャップ、現代の国民の変化に戸惑い苦悩しながらも、時代に合わせようとする女王。
女王と(電話のみですが)接するうちに、その偉大さに敬意を抱くようになる首相。
事故から2ヶ月後、久しぶりに直接対面した2人の間には、事故前の対面とは違った信頼感が芽生えていた…。


ま、こんな話で。

今も在位している女王を描くとは、なんたる度胸!
オリバー・ストーン(だったっけ?…ロバート・ゼメキスだったかな?)が息子ブッシュを描いた「W」という映画を作ったけど、俗物ブッシュとは違って、イングランドの女王陛下ですよ。難しさは桁違いだったでしょうに。

イギリス人がこれを見た場合と、外国人の場合では、きっと感想が全然違うんでしょうね。
正直なところ、私にはそれほど面白くありませんでした。
ブレア夫人とチャールズ皇太子の俗物ぶりにイライラしただけで。
女王の声明を聞いたブレア夫人は言います。「白々しい。心なんて持っていないくせに」
持っていないはずないのにね。人間なんだから。
革新派気取りであるだけで、王族を「人」としては見ることができない。根っこの部分はパパラッチと同じですよ。
マスコミも同じ。
酷い報道によって相手が傷つくことなんて考えてない。
数年前に日本の皇后陛下に対するバッシングがあって、ショックで陛下のお声が出なくなっちゃったのと同じ。
バッシングを喜ぶ大衆がいるから、そうなるんだけれども。
大衆(自分も含めて)も考えなきゃいけませんね。

ところで、この映画のように、皇室の人達の人間的な面を描こうというのは、日本にはありませんよね。
タブーなのかな、皇室は?
例えば、今の皇后陛下とか、昭和天皇は映画の題材として魅力的だと思うんですよ。
第二次大戦の開戦あたりから、陛下の人間宣言までを描いたら、すごくいい作品になるんじゃないかな。人間宣言なんて、他の君主はしていないし、恐らく凄い葛藤があったと思うんですよ。
本意ではなかったけれども止められなかった戦争についての葛藤も含めて描けないかな。
…靖国参拝に目くじら立てるような人達(近隣諸国含む)が、騒ぐかな?

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