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2010年12月28日火曜日

『成功者の告白』


先日、夫がふと「来年あたり、常務になると思うんだよね」とポツリと言いました。
これは自分の出世を報告したいのではなくて、常務になると(今の給料とほとんど変わらないまま)ボーナスが出なくなるけれど、家計は大丈夫かということです。
(父親が社長で、息子を後継者として育てている場合、息子は異例のスピードで出世していくことになるんでしょうけれど、その給料には2通りあるように思います。役職に合わせて、或いはそれ以上にガンガン昇給していく場合と、天狗にならないように並み以下に抑えられる場合と。義父も実家の父も後者のタイプ。夫の給料は彼が就いている役職からすると少ない方ですし、実家の兄の場合はあまりに安いので母が父に抗議したくらい。「あの子には養わなきゃいけない家族がいるのよ!」って)

家計のことはさておき、私はそれを聞いた時、自分にも覚悟が必要な時期に来ていると感じました。

何の覚悟か。
会社のためにがむしゃらに働かなければならない夫を持つ妻としての覚悟です。

今でこそ彼は私を気遣ってくれる余裕も少し残っていますし、私も「自分の世界は夫中心!!」みたいな対応ができています。
でも、来年常務になるということは、彼の仕事が一層大変になる時期と、我が家に子供が生まれて私が夫だけにかまっていられなくなってしまう時期が重なることになるわけです。

目の前にあることに精一杯になってしまって、お互いを思いやる具体的な行動を取れないまま、すれ違いを起こす可能性が高い時期に突入するんだという不安が襲ってきたのです。
(お腹の中の子は男の子だとわかっているのですが)私には男の子は夫の優秀な後継者にする!という義務…いや、目標があるので、自分の性格上、育児に没頭してしまう危険があるんです。
良妻たるもの、子供がいても夫をないがしろにするものではない…という意識もあるものの、夫に尽くすことと子育てが両立できるものなのか、不安なんです。

そんな今の不安をどうにかできないものかと思って、いろいろネットで調べていた時に知ったのがこの本です。

神田昌典 著『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語』(講談社)

ビジネス書ですが、単に「成功する人はこうしている」という良いところだけを書いているのではなく、成功を目指す人(会社)が陥りやすい失敗や、成功者が経験しやすいの家庭崩壊への過程なども書かれています。小説という形式を取っているので、一つのパターンとして読みやすいと思います。

義母も実家の母も、仕事人間の夫を持ちながら、家庭崩壊をさせずに子供を育て上げた人ですが、こういう例が身近にあるからと言って私も成功するとは限りません。(実家は家庭崩壊していませんが、親戚には別居になったり子供が親に反抗して誤った方向に行ってしまう例が非常に多いのです!!)
きっと義母にも母にも、子供には見せなかった我慢や苦労が多かったと思うのです。夫の家は知りませんが、少なくとも私の実家では父は子育てにほとんど参加していませんでした。それでも子供たちが父親を慕うように仕向け、兄に父の後を継がせるべく同じ会社に就職させた母の凄さを今ひしひしと感じています。義母も、違う進路を志していた夫を義父の会社に就職させる気持ちにさせることに成功しています。
私は今、母とまったく同じ世界に飛び込もうとしているわけです。

この本を読みながら、妻として心に留めておかなければならないこと、口にしてはいけないこと、反対に口にすべきことを整理しました。

○ 心に留めておかなければならないこと

たとえ家庭を顧みないように見える夫でも、「家族を楽にするために自分は汗水流している」と考えている可能性が高い。

○ 口にしてはいけないこと

「なんで私がそれをしなきゃならないの?」
「子供を育てているのは私なんだから」
「私の(または子供の)ことなんて、どうでもいいんでしょ」
「2人の子供なんだから、たまには手伝ってよ」

○ 口にすべきこと

「あなたが仕事をしてくれているから、私は子育てに専念できる」
「あなたと結婚してよかった」

運よく、私自身もある程度の年数、中小企業で働いていたので、仕事をするということの喜びや大変さを少しは知っています。父が仕事人間でしたので、そういう人が子供にどう接するかも体験しています。(夫も仕事人間)
不満が口から出そうになったら、そういった経験を思い出そうと思います。

今年は新婚1年目ということで、2人だけの生活を楽しめましたが、来年からは「子供」という存在が増えます。
それによる幸せも増すでしょうけれど、妻であり母でもあるという新しい立場の責任のスタートでもあります。
構えすぎるのも問題かもしれませんが、変化に戸惑わないよう、冷静にいられればと思います。(「あのころは良かった」という後ろ向きの思考になることは避けたい…!!)

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