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血液型…A型/ 星座…牡牛座/ 性格…頑固な保守派/ 得意なこと…セリフの暗記/ 苦手なこと…手先を使うこと、音符を読むこと、整理整頓/ 口癖…あら、まあ!

2012年1月7日土曜日

『忘れえぬ言葉 私の赤い手帖から』

皆様、明けましておめでとうございます。
もう小寒ですから、「寒中お見舞い申し上げます」の方が適切なくらい、更新が滞ってしまいました。

2012年最初の話題は、本のことから。

昨年末に少し始めた内職(大学院の指導教授に言われてのお手伝い)のために、最近、エッセーを読むようになりました。
小説や新書はよく読むんですが、エッセーってほとんど読んだことがなかったんですよ。小説以上に文章の上手い下手が表れるなぁなどと思いながら、色々な人の本を読んでいます。

その中で、素敵だと思った一冊をご紹介。
三浦綾子 著 『忘れえぬ言葉 私の赤い手帖から』
http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%98%E3%82%8C%E3%81%88%E3%81%AC%E8%A8%80%E8%91%89%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%89%8B%E5%B8%96%E3%81%8B%E3%82%89-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%89%E6%B5%A6-%E7%B6%BE%E5%AD%90/dp/4094021868/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1325941797&sr=1-1

三浦綾子さんが周囲の人から聞いた、或いは貰った手紙に書かれていた素敵な一言と、その言葉が出てきた状況を紹介した本です。
たくさんの言葉が紹介されているんですが、一番私の心に残ったのは、“感謝夫人”のエピソードです。
その方は天理教の熱心な信者だそうですが、いつでも何に対してでも感謝をしているそうです。
ある時、2週間くらいの長雨が続き、「長い雨で嫌になってしまいますね」なんて言葉が挨拶になってしまうくらいだったのですが、そんな時でも“感謝夫人”は「2週間にもなって感謝しています。これがもし一気に降ってしまったら洪水になってしまうところを、神様が2週間に分けてくださったんですから」と感謝していたそうです。
ここまで出来る人って、そうそういませんよね。
この方はとても幸せに人生を過ごしていらっしゃるんだろうなと思いました。ご本人が幸せを感じていらっしゃるから、きっとご家族も幸せなんでしょうね。
『少女パレアナ』(昔、ハウス食品のアニメシリーズでやっていた「ポリアンナ物語」の原作)の主人公がしている「幸せ遊び」は幸せを「見つける」(意図的な行為)ものでしたが、“感謝夫人”は全てを幸せに感じてしまうんですよね。意図せずに。
こんな生き方が出来たら素敵ですね!

この本を読んで、最初は「三浦さんの周囲には素敵な言葉を口にする人が多いんだな」と思ったんですが、周囲の環境ではなくて三浦綾子さん自身にそれをキャッチする能力があるからだろうと思いなおしました。
きっと私の周りにもいいことを言ってくれる人はこれまでたくさんいたはずなんですよね。私がキャッチできなかっただけで。
仕事をしていたころ、教師養成講座の卒業生が「あの時先生がこう言ってくれたら、私は続けられたんです」とか言ってくれることがありました。ただ、その多くは私が「そんなこと言ったっけ?」と思うような何でもない一言なんですよ。実習の最終日とか、修了式の日とか、何か言葉を贈りたいと考えて口にした言葉ではなくて、何気ない一言なんです。結局、人に影響を与える言葉って、そういうものなのかもしれません。だからこそ、それをキャッチできる人でないと、すべてが流されてしまうんでしょう。

私もキャッチできるようになりたいと強く思いましたが…どうすればよいのやら。
とりあえず、「めざせ“感謝夫人”」で今年1年過ごしてみたいと思います。

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