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2011年10月23日日曜日

TPP参加の是非

NHKの「視点・論点」で「TPP参加の是非」を取り上げていました。
2回シリーズ(?)になっていて、1回目が賛成派の東大教授、2回目が反対派の京大准教授。
両方取り上げてくれるっていうのがいいですよね。視聴者が自分で聞いて判断できるでしょ。

[賛成の理由]
(1)“三人寄れば文殊の知恵”効果。つまり、何カ国かで協力関係になれば、新たな道が開ける。
(2)日本には潜在的に力を持っているのに、それを出しきれていない“臥龍企業”がたくさんある。それらの企業が世界に打って出るきっかけとなる。
(3)輸出が増えれば、日本企業が力をつけられる。

[反対の理由]
(1)東北の復興に悪影響となる。農業で成り立っている東北の人たちの再生を妨げてしまう。
(2)国民生活のあらゆる制度を変えてしまいかねない。TPPの対象は農業のみならず金融、衛生など24項目にもわたり、それらをアメリカの都合の良いように変えられてしまう恐れがある。
(3)TPPに参加しても、日本にメリットはない。逆に、参加しなくてもデメリットはない。「世界から取り残される」という声があるが、中国・韓国・インド・EUいずれも参加しておらず、参加する予定もない。よって、“世界”から取り残されることはない。
(4)参加しても輸出は増えない。参加国のGDPを比較すると、日本とアメリカで7割を占めてしまう。日本が輸出できる国はアメリカしかなく、実質は“日米貿易協定”と同じ。アメリカは現在不況にあえいでおり、輸出しても売れない。また、日本企業はすでにアメリカで現地生産をしているところも多く、関税を撤廃してもほとんど恩恵にはあずかれない。さらに、オバマ大統領の打ち出す輸出計画を見ると、1ドル70円くらいの円高でないと達成できないような数字である。もしアメリカの希望通りに円高が進めば、関税の撤廃など無きに等しい。
(5)「TPP参加」を“結婚”に例えれば、参加交渉は“婚約”に当たる。参加交渉して途中で離脱するのは、アメリカの顔に泥を塗ることになり、現実的に不可能。「参加交渉」とは、参加を前提にした打ち合わせである。だから、「交渉して不利益が大きかったら抜ければ良い」という考え方は甘い。

上記のまとめでもわかるとおり、反対派の方がかなり現実的な数字と理由を出せているんですよね。だって、アメリカが“三人寄れば文殊の知恵”効果を期待しているとは思えないし、仮に日本の市場を奪ってやろうくらいに虎視眈々と狙っているとすると、そこにこんな甘い考えで近付いて行くのは危険だもの。誘拐犯に付いて行く子供じゃないんだから…と思っちゃう。
反対派として出演していた中野剛志氏が別の番組で、アメリカとの関税撤廃をしたカナダの現状を説明していましたけど、ここでもそれを出していたら、完全に賛成派はノックアウト!って感じになったんじゃないかなぁ。たぶん、時間の都合で出さなかったんでしょうけれど。

NHKはこうして賛成派と反対派を一人ずつ出して、同じ持ち時間で平等に語らせましたよね。これって大事だと思います。
先週のフジテレビの「報道2001」のひどさったら!!
賛成派3人に、反対派1人を討論させてるんですよ。反対派として政治家の亀井静香さんを出しているんですけど、亀井さんを馬鹿にしているような感じがして、(私は亀井さんも国民新党も支持していないけれど)見ていて非常に不愉快だった。
亀井さんの発言を途中で司会者が遮る場面も3回くらいあったし。失礼だわね。
さらに、「TPP参加交渉に臨むべきか」についてのアンケートっていうのも眉唾モノ。
「首都圏500人にアンケート」だってさ。下の方に小さく書いてあったんだけど。
一緒に見ていた旦那も言っていたけど、首都圏の500人ってことは、TPPの参加によって生活が悪い方向に変化すると実感していない人たち500人ってことでしょ。そんな人たちのアンケートなんて意味ある??それを「国民の意見」なんて言って出して。確かに国民の意見には違いないけれど、“代表”じゃないやね。
株主の多くが外国系の方々であるテレビ局の意図が見え見え。
こんなひどい番組を見て洗脳されることのないように、日本人の皆さん、自分の頭で考えましょう!!!

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