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2010年10月26日火曜日

次世代のために取り組むべきこと

子供についての本があるとついつい手が伸びてしまいます…。
以前から「凶悪犯罪を根本的に防ぐ方法」に興味があるのと、自分の子供の事を考えるようになったっていうことで、私に必要な2つのことがぴったり合っている時期なんですよね、今って。

今読んでいるのは
トマス・バーニー著『胎児は知っている 母親のこころ』(日本教文社)

サブタイトルとして、「子どもにトラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学」とあります。

以前も書きましたが、私は自分の子供を天才にしようとか高望みをしているわけではありません。もちろん、天才だったら嬉しいんでしょうけれど。
ただ、他人の痛みがわかる人間になってほしい。自分を卑下せず、高慢にもならず、周囲といい関係が築ける人間になってほしい。結果はどうであれ、困難から逃げる、努力をしたがらない人間にはなんてほしくない。必要なこと、好きなことには意欲を持って取り組める姿勢を身につけてほしい。人生を明るく生き抜いてほしい。
つまり、「健全に育つ」こと。それを願っているだけです。

子どもについての本は何冊も読みましたが、そのたびに改めて強く感じることは、
「“子どもは放っておいても育つ”は嘘だ」
ということ。
肉体的には育つかもしれません。でも、親が放っておいては心が健全には育たない。もちろん、「過干渉はするな」という意味で言われるのであれば、それは正解でしょう。でも、最近はこの言葉が過剰に捉えられて、それを本気で信じている人(親)がいるのも事実です。

今読んでいる本には、子供の環境についての研究結果が数多く載っています。
その中にはっきり書いてありますが、子供は特に3歳になるまでは親との触れ合いを強く求めているということ。そしてそれがどのように、どの程度与えられたかで、性格形成はもちろんのこと、小学校における学力にも影響を与えるということ。
3歳の頃までに、親から肉体的または精神的に虐待(育児放棄も含む)され、侮辱された場合、その子が凶悪犯罪者になる危険性は極めて高い。
「赤ちゃんは何もわからない」という思い込みは嘘であるというのは、研究者の中ではもはや常識なのに、そう思っていない親も多い。これが危険。

一昔前、「父親が飲んだくれでも、子供は親を反面教師として却ってよく育つ」なんてことが言われましたが、これは父親がダメでも母親がしっかり子どもに愛情をかけた場合だと思うんですよね。両親から虐待されたり、育児放棄されたりしたら、周りが余程早く気付いて救いの手を差し伸べない限りその子の人生は最悪の方向に固められてしまう。

「しつけは学校が何とかしてくれる」なんて考える親が最近増えているようですが、これも大間違い。就学前どころか、3歳までである程度決まってしまうんです。学校は家庭でのしつけにプラスアルファしてくれるかもしれないけれど、基礎を作ってくれはしない。
こんなことは、親の世代に聞けば「当たり前じゃないの」なんて言われるでしょうが、その「当たり前」が次の私たちの世代に受け継がれていなければ意味がないんですよ!

前述の本にも書いてあります。
「子どもは望まれない状況で作ってはいけない」

当たり前です。でも、その当たり前ができていない家庭が多い!
「できちゃった結婚」なんてその典型。子どもがほしいなら、さっさと結婚してから事を進めろって感じです。
その他、「まだ仕事をしたかったのに、“できちゃった”」「“できちゃった”けど、育てるお金がない」そんな状況で子どもを作ることが、のちにイジメや犯罪を引き起こす一因になるわけです。
何もしないのに子どもができることはあり得ないのに…。


それが考えられない無責任な親なのに、生まれた子供には過度に期待をして勉強部屋に押し込めたら子どもは当然ゆがみます。望まれた子どもであっても、幼いころには他人の手に預けられて愛情不足気味に育てられたのに、就学期になったら大きな期待をかけられる…こんな場合もゆがむでしょう。
「お前なんて望んでいなかった」と態度に出すこと、言葉にすることは言語道断。

自分が望まれた子かどうか、子どもは胎児の時点でわかると言います。そしてそういう子どもは生まれてからも親になつかない。よく泣く。→親は余計にイライラする→子どもはひねくれる…。
悪循環です。
それから、妊娠中・あるいは出産直後に母親が鬱状態にあった場合、のちに(何十年後など)子どもが鬱になる可能性も高いらしい。そんな状態の人がもしまた子どもを作ったら…。これも悪循環。


最近、何においても「教えてもらわないとわからない」という人が増えた気がします。「大人だろう!」ってどなりたくなることもしばしば。自分で考えることをしなくなっているんですよね。
それでは困るわけですが、それを修正していくのはかなりの時間がかかってしまうので、その前段階として、「教える」方向で「就学前・出生前子育て」について扱わなければならないのではないでしょうか。

母親教室で扱う内容とか、母子手帳に載せる内容とか、以前だったら「当たり前」に知っていた上記のようなことから扱うようにすること。
学校での「道徳」「倫理」「社会奉仕」のような時間に「次世代を担う人材の心構え」として組み入れること。
最近言われる「食育」なんかと同じくらい大事だと思うんです。
心を育てるってことに、社会全体が真剣に取り組む時期に、とっくに来ています!!

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