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血液型…A型/ 星座…牡牛座/ 性格…頑固な保守派/ 得意なこと…セリフの暗記/ 苦手なこと…手先を使うこと、音符を読むこと、整理整頓/ 口癖…あら、まあ!

2009年2月11日水曜日

「ALTAR BOYS」

仕事がらみでいただいたチケットで、「ALTAR BOYS」というミュージカルを観に行きました。

いただいたチラシでキャストをちょっと見ると…演出が玉野和紀さん、出演が植木豪さんに東山義久さんに…ああ、ミュージカルと言うよりダンスショーなんだね、きっと。
…と思って観にいったのですが…もちろん、ダンスは多かったのですが…しっかりミュージカルでした。

感想を一言で表すなら
プロのダンサーによる高校演劇!

開演して一曲目。私の気持ちは早くもどよ~ん。…歌、下手。
そして芝居が始まってまたどよ~ん。…芝居も下手(^^b

ダンスはいいんですけど、歌詞が聞こえないよぉ…。たとえば、「つまり彼が言いたいのは…」で歌に入っても、その歌が聞こえないから、結局「彼が言いたい」ことはわからない(@_@)
そして、たまに音を外してしまう人も。
う~、ツライ。
歌が下手で、ハモれていない部分も多々あるのに、歌がメインの曲も!勘弁して~。

5人の青年たちが、歌で会場の人々の魂を救って行くというツアー最終日という設定。観客の心を浄化しつつ、最後は自分たちの魂も汚れを持っていることを告白し、彼ら自身が浄化されるという物語。
プロテスタントの中で育っても、実はカトリックであるとか、キリスト教の集団の中にユダヤ教が混ざっているだとか、オフ・ブロードウェーで上演されたオリジナルならともかく、この設定は日本社会には馴染みが薄い。またそれを、神をあまり信じていそうにない人々が演じることに、ちょっと違和感。

舞台の端っこに、この場にいる人々の中で魂にまだ穢れを持っている人が何人いるかを示す何とかセンサーっていうのが設置されているんですね。で、物語が始まった当初は救われていない魂が400人分以上あって、彼らが一曲歌うごとにその数が減っていくんですよ。歌のテーマは、その都度何だかんだと変わるんですが、歌ったら数が減って…の繰り返しに途中で飽きてしまい、「早くゼロにならないかなぁ~」と思いながら見てしまいました。

会場の方々の多くは、ダンサーたちのファンなのでしょう。異常なまでの盛り上がりを見せていました。最後はスタンディングまでしてノリノリ。後ろの方の席だった私は、舞台が全く見えない状態になってしまい、仕方なく途中から立って見ていました。周囲のノリには合せなかったけれど。…みんな、歌の下手さは気にならないのかな?

東山さんは癖がはっきりしていますね。何だか去年観た「夏の夜のロミオとジュリエット」の再現を見ているかのような癖。話しながら両手を合わせるところとか、ちょっと背中を曲げるところとか。レミゼで初めて見たときには、そんな風に感じなかったけれど、レミゼは動きが細かいところまでしっかり決められているからかな?
東宝芸能期待の大型新人と謳われている良知君、初めて見ました。何だか「宝塚BOYS」に出ていた森本君みたいな雰囲気。踊れるし、声質はいいけれど、たまに音を外す。そして音域が狭いので、彼が出しやすい音でないところは、声量が落ちて歌詞が聞こえない。まだまだミュージカルに出演するのはキツイな。これからどう磨かれていくのやら。
中河内雅貴さんのマイクが途中で調子悪くなってしまい、(他のシーンで使用する)手持ちマイクを持って頑張っていました。マイクに向かってセリフを言うから、少し奇妙でしたが、仕方ないですよね。お疲れ様でした。マイクを持ったままで踊りながら歌うのは大変だったでしょうに…。

終演後、トークショーがあるとのことだったのですが、出てきてしまいました。本編だけで充分長い二時間だったから。
わざとらしいセリフ回しと、浄化にはほど遠いハーモニー。
正直なところ、何故ミュージカルという形をとったのか疑問です。
同じメンバーなんだったら、ダンス・ショーにすればよかったのに。
仕事でいただいたチケットですから、私自身はお金を払っていない(ワンドリンク制でしたので、飲み物代は出しました)からいいようなものの、これに正規の料金(7800円)は出せないな…。

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