何か参考になる知恵でもないかと思って「専業主婦」で検索してみたら、まあ、ある人たちからは専業主婦って酷い叩かれよう(^_^;
「ニート以下」「大学まで行って専業主婦になりたいなんて信じられない」「存在価値が限りなく0に等しい」…などなど。笑うしかないね、ホント。
この人たちから見たら、小学生の頃から専業主婦に憧れていたくせに親のお金で大学院まで出て、本当に専業主婦になった私は金食い虫以外の何物でもないのかな?
専業主婦になりたいから仕事辞めるって言った時、周りからは例外なく「もったいない」って言われたし、教え子の一人(母親くらいの年齢)なんて「今からでも考え直した方がいい」と言ってきたりしましたが、私にはどうして皆がそんなに仕事にこだわるかがわからない。
もちろん、生活のために働いている人は凄く立派だと思う。私も「手に職」をつけたのは、何かあった時に仕事ができるようにするため。働かなければならない状況におかれたら、もちろん働く。スーパーのレジ打ちとかじゃなく、且つ日本語学習者がいるところなら世界のどこでもできる仕事。便利でしょ。教師の養成にも馴れてるしね。
でも、幸いにして、私が結婚した相手は、今のところ私を養うだけの収入を得てくれているため、私の役割は彼がこれからどんどん大きくなっていけるような基盤作りをすることなんです。
買ってきたお惣菜とか外食ばかりではなく、毎日栄養のことを考えた作りたての食事を出すこと。(冷めた食事や買ってきたお惣菜ばかりでは心が荒む!)
疲れて帰って来る彼に、余計な作業をさせないように、掃除・洗濯・お風呂と寝床の準備は求められる前にしておくこと。
職場という「戦場」に赴く彼を笑顔で送り出し、家では仕事を忘れられるように、帰って来たら笑顔で迎え、テレビのチャンネル権とソファーでくつろぐ時間を与えること。
彼の仕事に関係のある方々とのお付き合いは、苦手でもきちんとすること。
「うちのカミさん、常識ないから、こういうことは俺がやってやらなきゃ」とかいう余計なことは彼に考えさせないこと。
「嫁は足りないところはあるけれど、息子に精一杯尽くしてくれている」とお舅さん、お姑さんを安心させること。(特に後に同居することになる長男の嫁として、「あの嫁さんなら同居してもいい」と思ってもらうことは大切!)
「こいつを生涯守ってやるために、俺が頑張らなきゃ」と彼が思って、それが仕事にプラスに作用するように、適度な弱さを見せること。
不愉快なことがあっても、疲れている彼には心穏やかに接してあげること。
子供ができた場合、親の愛を必要としている子供に、寂しい思いをさせないこと。
旦那や子供が住みやすい環境作りのために、ご近所と仲良くすること…
自分がバリバリ仕事をしていたら、これを全て実行するのは不可能に近い!
私の場合、仕事をしている姿を見せようものなら、「守ってやりたい」とは思えない強さが出てしまう…。
そして、自分が仕事をしていたら、家事は彼と分担にせざるを得なくなり、それは彼も私も望む姿ではない。
(結婚前、「仕事を続けたかったら、続けていいよ」って言ってくれたことがありましたが、「私の方が帰りが遅くなっちゃいますよ」と返事したら、ポツリと「…それは嫌だ」と言っていました)
仕事をしていたら、ご近所さんにも会う機会がないし、子供に割ける時間も限られる。(母親にとって精一杯の時間が、子供が必要としている時間であるわけではない)
まだ結婚して3ヶ月だからかもしれませんが、専業主婦として精一杯過ごしてきた結果、現在のところの彼の私に対する評価は「ここまで理想的な嫁さんは絶滅危惧種並みに他にいない」です(^-^)v
(この言葉は、彼女を欲しがっているうちの弟に、「君のお姉さんを基準に考えると、あんまりいないよ」とか言っていた時に出てきた表現です。絶滅危惧種ねぇ〜)
結婚相手がどんな人かにもよるんでしょうけれど、専業主婦にしかできない家庭作りがあるんですよ。
妻としての理想の形が非現実的なものだったり、私とは違う形を描いている人にはわからないかもね。
専業主婦は楽だと思っている人は、一度、仕事をしながら上に挙げたようなポイントをすべて実行してみればいい。仕事をいい加減にしない限りはできないから。
どちらも精一杯やればできるほど甘くない。仕事も家庭も。
私にはそれがわかっていたから退職したし、今でも復帰しようとは思わない。
家事に馴れて、少しずつ時間に余裕が出来てきたから、これからは赤ちゃんのために必要なものを少しずつ手作りしていこうと考えています。愛情溢れるお母さんの手作りを子供に与えることも私の理想。手作りには、買ったものにはない良さがあるから。
現在、親子関係が希薄になっていることが問題となっているわけですが、私は生まれる前の今から、お腹の中の子を歓迎し、出来る限りの愛情を注いであげたいのです。子供にもそれは伝わるから。
「昔の日本はこんなじゃなかった…」と嘆くのは簡単。
その「昔」の良さを踏襲するためにも、専業主婦は必要なのです。